ブログユニコーン🦄

雑文と音楽と雑文です

散文(ただ確かに悲しみがある)

 ここ数日、寒い日が続いていたが、夜に外出した時にそのあまりの秋の空気感に驚いてしまった。夏から秋へは急に季節が変わる気がする。9月も後半になれば冷えてきて冬ももうすぐ。家の湿度計も50%を下回るようになった。ついこの間までエアコンのドライモードで湿気をとっていたというのに。リップクリームを塗る回数も急に増えた。リップクリームを唇に塗りたくる長い日々がこれからまたやってくる。

 部屋も寒くなったのでカーディガンや長袖のTシャツを出したが、まだまだ実家のクローゼットの匂いがして懐かしい気持ちになる。

 

 

 先日、転職して丸1年が経った。あっという間すぎて実感はないが、残念なことにやる気を全く(ついに!)失くしてしまった。8月からトリガーとなった出来事や環境・業務の変化など色々あった結果なのだが、今は日常の業務をそこそこにこなし、家と職場を無感情に行ったり来たりしている。自分はどんな場所でもそれなりにやっていけるタイプだと思っていたが思い上がりに過ぎなかったようだ。

 

 

 そんなこんなで生きがいも特になく起きてるんだか寝てるんだか分かんないしどっちでもいい日々を過ごしていたが、ふと昔読んだ小説を読みたくなり、それがきっかけで今は読書がささやかな楽しみになっている。小さいことだけど見つかってよかった。何かが娯楽としてちゃんと機能していることに喜びを感じる。

 瀬尾まいこさんの「強運の持ち主」という小説に同棲しているカップルが休日に夕方からダイエーにデートしにいく場面があり、そこが読みたくなった。ロマンチックなムードはないが理想のデートだと思っている。

 そのまま続けて「温室デイズ」「図書館の神様」の2冊もつるつるっと読んだ。どちらも昔図書館から借りて読んでいて手元になかったので文庫を購入。最後に読んだのは大学1年生の頃だと思うので懐かしみつつ、かつ今の自分の状況にも通ずることもあり新鮮に読んだ。最近の著作以外は大体読んでいるし、僕が好きな作家としてあげるなら瀬尾さんくらいだ。当面の間はまだ文庫で持っていないものや未読の作品を読んでいくことが楽しみになってくれるかもしれない。

 

 今年の目標として恋人を作ることを掲げていたため、一応またマチアプを入れてみている。実際こんな精神状況で初対面の人に会って話すエネルギーはほぼないんだけど…。そして今回はしっかり課金もしたが、趣味の合う人って全然いないなーと改めて気づいてしまった。これはカルチャーマウント的な「話通じる人いないっすわw」みたいなものでは既に全くなく、本当に困っている。好きな音楽やミュージシャンで検索しても誰もいなかったり、良くてちょっと年齢層が上の方がちらほら見つかるくらいだ。音楽はもう諦めているからいい(?)けど、瀬尾まいこさんで検索しても全国で140人くらいしかいない(北海道では40代の女性1人)のにはちょっとびっくりした。本屋大賞とったり、作品が何本も映画化しているのに?みんな一体なにを読んでいるの?

 文句を言いつつ続けようとは思うけど、使っているアプリの使用者層が自分にあっていないのかなとは感じている。マチアプの研究をしなければならない。

 

 

 今日、しばらく冷蔵庫に眠らせていた餃子を食べようと袋を開けたらカビていた。「しょうがないかあ」と思って、カビた餃子より賞味期限が先輩のウインナーの袋を開けたらなんか食べたくない状態になっていた。賞味期限って過ぎても大丈夫だと思っていたが(冷蔵庫にずっと入れていたし!)、それは数日に限った話であることを実感した。何事も体験してみないと分からない。学ぶってこういうことだ。

 というか食材の腐敗スピードが僕の生活を勝手に追い越していっている。薄情な奴らは待ってくれない。食べてやろうかと思い立った頃にはもうこちらの手の届かない姿になってしまっている。これは親になって成長するわが子に抱く気持ちと一緒かもしれない。シャンプーのメリットの広告コピーでなんかそういうのバズってたよね。多分違うと思うけど。