ブログユニコーン🦄

雑文と音楽と雑文です

「忘れられないの」

 

 ちょっと話題になったサカナクションの8cmシングル「忘れられないの / モス」を無事入手した。リリースを知った瞬間にAmazonで予約しようとしたのだけど、リンクもなかったし、カートがまだ出来ていなかった(?)らしくて、「そのうちアナウンスがあるだろう」とのんびりしているうちに各ECサイトで既に売り切れ。手に入らないかもなと思っていたが追加生産で在庫が復活したタイミングで購入できた。

 当初は「1万枚限定」という触れ込みがあったとはいえすぐに売り切れたし、Twitterでの反応を見たりして、8cmCDを好きな人がこんなにいたのだと驚いた。まあ「8cmでも12cmでも何cmになろうとサカナクションなら絶対買う!」というファンの人は元々多いだろうし、単純に懐かしかったり、「なんかレアっぽいし」という理由で買った人もいるだろうから一概には言えないのは分かっている。

 8cmでのリリース自体はここ数年でちょこちょこ見るのでそんなに珍しいことではないのだけれど、サカナクションほどの影響力のあるバンドが大々的にリリースすることは確かになかったかもしれない(あったらごめん)。そういう自分も8cmCDは世代でなくて思い入れは特にないんだけど、子供の頃に車で聴いていた救急戦隊ゴーゴーファイブ(1999年)の主題歌シングルが8cmだったことは覚えていて親しみはある。

  「サカナクションもついに8cm!」と嬉々としたけど、ただ8cmシングルは「昭和から平成に変わった頃のもの、90年代のもの」というイメージなので「忘れられないの」を筆頭とするサカナクションが最近やろうとしている音楽やMVでオマージュしている時代とは微妙にずれている。忠実に「当時」の感覚を再現するのならアナログ7inchの方が妥当な気がする。とはいえ、8cmCDは山口一郎の「青春」であり、「夢」だったらしいので本当に実現させるなら今しかないということなんだろう。それになんか7inchより8cmCDの方がサカナクションっぽい気もする。でもせっかくだから7inchも出してほしいな~。もう7でも8でもどっちでもいい。

 

 

 少し前、山口一郎がラジオで「忘れられないの」に影響を与えた曲としてボビー・コールドウェルの「What You Won't Do For Love」を紹介していた。この曲からAORのフィーリングを研究したそうだ。具体的な引用などはないが、ウワモノの雰囲気、リズム隊の息づかいなどは「忘れられないの」に強く反映されているなと感じる。去年、自分の中にAORブームが来て、その流れで今はソウルなど広くブラックミュージックにたどり着いたのだけど、そのきっかけがボビー・コールドウェルだったので勝手にシンパシーを感じている。まあAORの有名どころだし別に珍しいことでもなんでもないんだけどね。

 そもそもAOR的な音楽も世界的に流行っているらしいし、日本はそうでもないけど今のメインストリームはブラックミュージックらしい(それも色んなジャンルが複雑にクロスオーバーしているのが前提だから一概には言えないけど)。流行を追っているつもりはなくとも、自分の趣味の移ろいは結局のところ「時代」と同期されているのかもしれない。80'sの音楽を聴きだした時も、確かに「自分で」見つけ出したと思ったものだけど、少し見渡してみればすでに世界的な流行だったし、同世代のリスナーもいっぱいいた。なんか「時代」とか「世代」とか、そういうものには逆らえないんだなと最近思う。うーん、ふわっとしてうまく言えないので今日はこれで終わり。ノシ

 

 

 

忘れられないの/モス

忘れられないの/モス