ブログユニコーン🦄

雑文と音楽と雑文です

2月のイルカショー

 2月にあったしたためておきたい1日を今更書きます。普段のツイートより支離滅裂だけど、とりあえず頭の外に出して「書いたぞ」という既成事実を作って次に行きたいので。

 

 2月15日に職場の方々と小樽へ小旅行へ行った。最初は「みんなで遊びましょうー!」くらいのノリで誘われたので「ご飯食べたりする感じかな~」と思っていたのだが、話が膨れに膨れて「レンタカーを借りて北海道旅行!しかも行き先はサイコロで決めるぞ!(結構遠い行き先もある)」みたいなことになり、旅行好きでもないし超インドアな僕は初めはかなり気が重かった。なによりサイコロで~みたいなノリは札幌サンプリングスポーツで経験があるから食傷気味だし…。「楽しみだね~」と盛り上がる他のメンバーとの心の距離を勝手に感じて、一時期はかなり憂鬱だった。また日程がmoleのクラブイベント・TOURとかぶっているのもストレスだった。基本的にはいつも暇な人間なのに予定はなぜかかぶる。結果はというと、このへんから旅行に行くには一番ちょうどいい小樽に決まった。よかった。一応弁解しておくと、予定がかぶったことと自分はそこまで遠出をしたくはなかったことがひっかかっていただけでみんなで遊びに行くこと自体は楽しみだった。

 

 

 小樽では水族館に行ってペンギンの雪中散歩やイルカショーを見た。昼過ぎに到着したのでのんびりする時間はなく、イベントの時間に合わせながら館内を一周した。おたる水族館に行くのは去年の6月ぶりだ。その時も今回もイルカショーを見て泣いた。6月の時はまだ精神状態はどん底ではなかったけれど、なにをどうしていいか分からなくて漠然と悩んでいた頃で、そんな状態だったからだろうか種族は違えど同じ哺乳類である人間とイルカが意思疎通をしている様になんか感動し癒された。そしてなにより目の前で生きているイルカが発する鳴き声が空気を伝ってじかに耳に届いているという事象に神秘性を感じて縁起のいい気分になった。

 それで今回はというと、同じショーを見ているんだけど、6月は一人で観たものを今は不思議な縁で知り合った方々と一緒に観ているということに泣いた。たった半年ちょっとなのに、自分の環境や人生がこんなに変わっていくんだと実感した。こういう未来に来れたことが本当に嬉しかった。性別も年齢も出自も人生経験もバラバラだけど優しくしてくれる方ばかりだ。

 

 館内をあらかた回り、お土産も見た後、閉館時間ぎりぎりに出た。おたる水族館ポケモンGOでジムになっているらしく、ちょうどポケモンが出現していたので、出入り口のすぐのところでみんなでレイドバトル(複数人で協力して強いポケモンと戦うやつ、倒すとゲットできる)をした。僕はポケモンGOを熱心にやっているわけではないし、友達と一緒にプレイしたこともなかったのでレイドバトルは初めてだ。集まっているのに皆一斉にスマホをタップしまくっている(タップ=攻撃なので)のが滑稽でおもしろい。これもすごく嬉しかった。この時ゲットしたベロリンガは一生大切にしたい。ただこの日の小樽は爆裂に寒かったので指の感覚は死んだ。

 

 その後は運河あたりでお土産屋さんを回ることになった。一通り満喫して駐車場まで戻るまでの道中、歩くペースや会話している人同士でそれぞれ散り散りに歩いていたんだけど僕だけなんとなく一人になった。僕の前には今回レンタカーを運転してくれたドライバー2人がスタスタと先に歩いていて、僕の後ろには一緒に遊びに来た5歳のお子さんとそのお母さんと年長の女性の方が手を繋いで、子供のぺースに合わせてゆっくりと歩いている。気が付けばそれぞれだいぶ距離は空いてしまっていて、僕はどっちつかずな感じで両グループの真ん中を一人で歩いていた。

 

 今振り返るとあの光景がなんか「僕の人生そのものじゃん」と思う。ペースを速めることもなく、遅くすることもなくぼーっと歩いてきて、どっちかのペースに合わせて会話に混ざらないといけないほど一人が怖いわけではない。むしろ会話に混ざったところで自分の居場所はなさそうだなと思ってしまう。結局は自然に隣にいてくれる人や同じペースで歩いている(くれる)人たちを大切にしていくことが大事だなと最近は強く思う。

 もちろんたまたまそういう組み合わせで歩くことになっただけで、心の距離があるわけではないし、いつも優しく楽しく接してくれる方々なので別にどうこう思っているわけではない。ただの偶然の事象に僕が勝手に意味づけをしてナルシズムな気持ちに浸っているだけ。じゃないと一緒に遊びに行ったりしないから~。

 

 その後は札幌駅で降ろしてもらい、マックで時間を潰したりしてTOURに行った。知り合いのDJが見たいのも勿論あるけど、この頃は(いまもだけど…)でかい音で音楽を聴く機会があまりなかったのでとにかくでかい音を浴びたかった。でかい音で聴く音楽は良い。予定がかぶってしまい、朝から活動していたので「まあキツくなったら寝ればいいか」と思っていたけど、ちょっと休もうと座っていたら寝落ちしていた。クラブで寝るのも心地よいが、後半はずっと眠ってしまっていたので出演者のみなさんに失礼だったかなと自責の念もある。言い訳をなんとか許してもらいたい…。でもいい1日だった。