ブログユニコーン🦄

雑文と音楽と雑文です

活動再開

 

 古川さんの活動再開が発表されて数日経った。ずっと待っていた待望の知らせなのに未だに変な感じがする。年明けすぐのリリースとのことだけど、2021というまだ慣れない未知の数字の並びと、自らの青春と共に骨まで染み込んでいる「古川本舗」という文字が全然結びつかなくて落ち着かない。

 ここ数年で(良い意味で)過去のものとしてやっと整理してこれたのに、再び時が動き出し自分の人生とリンクし出すことに困惑しているというか…どんな感覚になるのか予想がつかない。スタジオアルバムとしては最後の作品でリリースから6年経っている「Hail against the barn door」を聴いていても「今までの古川本舗っぽくない新しい感じだな~」といまだに思うんだけど、この「新しい感じ」がついに更新されるのだ。変な感じがする。ずっとお馴染みだった古川本舗のロゴも新しくなってて、これは正直ちょっと寂しいけど、このロゴが馴染むまで新古川本舗が活動してくれたら嬉しい。まあとにかく新曲をずっと待ちわびていたんだ。本当に楽しみだ。

 

 その新曲というのが「知らない」という曲らしく、これまた同じくらい好きな星野源の曲とタイトルがかぶっていることも、全然関係ないのになんか勝手にシンパシーを感じてしまう。しかも星野源の「知らない」と古川さんのアルバム「ガールフレンド・フロム・キョウト」(人生で一番聴いたアルバム)は高2の精神がどん底だった時期にリリースされ、これらを聴くことで日々をなんとか生きていた思い出があり、自分の中で印象深く密接にリンクしているからなんかもう頭がごちゃごちゃになる。「知らない」と古川さんの「魔法」*1という曲がどちらも「絶望のどん底からなんとか一歩踏み出す」ような性質の曲で、この2曲が当時の希望になっていた。なんかこの辺は完全に僕だけの思い出・感覚だから他の人が聞いても「そうですかー」って感じだろうけど…。

 

 

 僕がギターをちゃんと練習しだしたのも古川本舗のラストライブから帰ってきてからだった(2015年12月)。「ギター練習しよ!」と初めて思ったのは中学生の頃で(大体みんなそうでしょ?)、その後もやる気が出る時期は何度かあったがその度に挫折して長続きはしてなかったんだけど、なんかこの時は練習が上手くいって今に至っている。

 「無理だから!」とキレ散らかしていたFコードも不思議と弾けるようになり、「ギター、ちょろっとなら弾けます!」と自分で言えるくらいにはなった。古川さんの弾き語り配信*2を聴いて育ってきたので弾き語りには憧れがあり、ラストライブを見た後は「古川さんが古川本舗の曲を歌わなくなるなら、自分が歌い継いでいくしかない!」と生意気に(でもそこそこ本気で)思っていて、それはかなりモチベーションになったと思う。そんな頃を思い出すと、5年って長いなと痛感する。

 

 とにかく新曲「知らない」がどんな曲なのか聴くまでは死ねないなー、という感じになっている。活動再開の報とともに更新されたnoteを見ると「まだ言えないけどボーカリストの皆様」という表現がされているから本人歌唱ではなさそう…?だとすれば活動再開後の1曲目はかつての古川本舗でお馴染みの方なのか、はたまた全く新しい人なのか。意気込みの感じだと後者な気がするんだけど…期待が高まるね。ということで、新曲を聴く前のそわそわをちゃんと文章に残しておいたので来年答え合わせが楽しみだね。

 こういうことを考えていると高校の時、京都へ修学旅行に行く数週間前に担任の先生(国語の先生だった)が「行くまでに三島由紀夫の『金閣寺』をぜひ読むといいよ。本物の金閣を知らないまま読めるのは今のうちだから」と言っていたのをなんか思い出す。まあ読まなかったし今も未読なんですけどね…。

*1:「ガールフレンド・フロム・キョウト」収録

*2:ニコ生やUstream。時代感じる…